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さて今回買取した珍しいマイクをご紹介します。
一般的なマイクの形を思い浮かべるとこの形になると思います。
カラオケボックスやライブハウスなどで使われているダイナミックマイクと言われるものです。
しかし今回のマイクは形状が少し違います。
SONYのF-99Sと言われる1970年代に活躍したマイクで指向性がステレオになっています。
指向性やマイクの違いなどはまた後日ブログに掲載するとして、このマイクで面白いのは差し込みプラグ。
3本のプラグが見えます。
このマイクはコンデンサーマイクといって電源が必要なマイクとなります。
この3本のうち、真ん中が電源が送られるプラグ、上下が右、左の音を録るプラグとなります。
しかしこの形状、一般的なプラグに刺す形になってません。
普通のプラグといえば前回紹介したこういう形
このマイクを調べていると、1960年代後半に発売された録音ができるカセットデッキのオプションで買えるマイクということがわかりました。
TC-3125 マガジン マチック ステレオ Eという当時39800円という価格で発売されていました。
この39800円という金額、当時の初任給と同じくらいという高価な価格だったそうです。
この後1970年代に入り、マイク付きのカセットデッキが発売されて一般的にはマイク付きの方が一般家庭には普及したと言われています。
書いている自分も、子供の頃にマイク付きのカセットデッキでマイクの部分にテレビの音を録音したという記憶があります。
でも録音中に電話や家族の会話が入ったりすると、もちろん録音されてしまうので家族には静かにしてもらうというお願いをしていました。
話はマイクにもどり、
このマイクのプラグ部分が違うので、自作でプラグを替えて現代でも使えるように改良する人もいるくらいマニアにはたまらないマイク。
もし自分が使うとするのであれば、ステレオ感を出したい環境での録音。
ライブや山や滝、川の環境音の録音などに使うだろうなと思います。
しかし70年代のマイクのデザインってかっこいいですね。
2020年08月08日に更新
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